公立中学校

公立中学校。一度はテーマにしてみたかった対象である。
私は、幸いにして、私立の中高一貫校に入ったので、公立中学校の怖さを知らない。
いまはどうなのか知らないが、公立中学校の前を通り過ぎると、「前へならえ!」と号令をかけられている中学生を目撃したり、炎天下、熱中症になる直前の状態で、ブカツをしている中学生が見受けられる。
さて、この国の労働人口の大部分は、国又は自治体若しくは企業に雇用されている。したがって、業務規律に従い、業務命令を組織的に実行する必要性がある。
ところで、この国の明治維新直後、工場ではたびたび従業員が勝手に離席してぶらぶらしたりして困った時期があったらしい。
そこで、義務教育で国民に集団行動する習慣を根付かせることとなったらしい。
今では、経済的奴隷になっている大半の国民は、生来的には有していない「集団行動性向」を義務教育によって自然に涵養させられているのである。この習慣は、現在では余りにも、当たり前になってしまい、意識的に考察の対象とする機会が少ない。
結局、義務教育やブカツは、企業経営者の業務命令を意識しないで実行に移せるための重要な道具なのである。
しかし、最近は、終身雇用制な年功序列制などはとうの昔に崩壊し、大部分の40才以上の国民は、経済的奴隷として、税金や各種保険料を源泉徴収されて、従容として、定年まで、余剰経済家畜としていじめ抜かれ、退職後は、物言わぬ老人となって人生を終えるわけである。

さて、福島第一原発事故が全く収束が着かないまま間もなく4年が経過しようとしている時節柄、次回は、「食べて応援」=「死んで応援」をテーマにしてみたい。